アダムエロペとは

アダムエロペ(Adam et Rope)は、日本を代表する総合アパレルメーカーであるジュン(JUN)が展開するブランドのひとつです。 1990年に設立されたセレクトショップでメンズ、レディースともに取り扱いがあります。世界各国から集められたアイテムをはじめ、オリジナルブランドの展開も積極的に行っています。 「ときを感じながら楽しむことの喜びを 様々な国からの要素と文化を絡めて提案する。」というワードをコンセプトにしており、海外のアパレルの斬新な色使いやデザインなども要素をふんだんに取り入れているブランドでもあります。

ブランドの始まり

アダムエロペは、本多宏行氏がJUN時代に立ち上げたセレクトショップです。本多氏は、ジュンに入社後、ドモン(DOMON)というメンズブランドの生産やMDを務め、生地のことやコストのことなど幅広くファッションについて学んでいきます。 その後、入社6年目のとき、会社の「新規業態を作れ」という指令のもと、ロンドン、パリ、ニース、ミラノ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイなど世界中の国々を飛び回り、ブランド探しに奔走します。こうして立ち上げられたのが、アダムエロペでした。

インポートブランドへの特化

渋谷と白金に店舗を構えたアダムエロペは、DCブーム真っ只中だったこともあり、思うように売り上げが伸びなかったようです。 その後、DCブームが落ち着きファッション業界に新しい風が必要になったとき、本多氏は一気にモードに振る戦略を打ち出し、アダムエロペをはじめとしたインポートブランドが勢いをふるいはじめます。 その際、ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)やマルニ(MARNI)、ジャンコロナ(JEAN COLONNA)などの新進気鋭のデザイナーを採用するなど、当時ファッション業界を驚かせた大胆な戦法が吉と出て、アダムエロペは大躍進を遂げることとなりました。 その後も、本多氏は、かの有名デザイナーであるステラマッカートニー(Stella McCartney)が学生時代にその才能に目をつけ、自宅まで行って商談をし、アダムエロペだけのオリジナルデザインの商品をいくつか作成してもらったという逸話も残っています。 こういった大胆な戦略を実行しているうちに、アダムエロペの売り上げは一気に伸び、現在のアダムエロペにまで成長を遂げます。 現在では、フォーマルなドレスラインからスポーツ・ミリタリーなどのカジュアルラインまで、幅広いジャンルのアイテムの取り扱いをしており、様々なシーンで使えるブランドになっています。 ここには、ブランド立ち上げに携わった本多氏の意志が脈々と受け継がれています。
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