デザインはファッショナブルに

1970年代に入ると、ディッキーズ(Dickies)はファッション性を高めたアイテムを実験的にスタートさせます。広告もそれまでのワークウエアを前面に押し出したものから、ファッショナブルなデザインのものへと転換していきました。 1970年代の末ごろから80年代にかけてはアメリカ全土に開放的で自由な空気が流れ始めます。それに呼応してディッキーズのアイテムも、ワークウエアとしてではなくファッションとして着用される機会が多くなり始めました。 ディッキーズもそんな人々のニーズに応えるようにカラフルで大胆な色使いのアイテムなど、新しい商品を続々と発表するようになります。

カルチャーとの化学反応

1980年代後半には、そんなカラフルなディッキーズのニューアイテムをスケーター達が好んで着用するようになりました。それをきっかけに様々なカルチャーシーンとディッキーズのアイテムが化学反応を起こし始めます。 当時人気絶頂だった俳優やラッパー達がディッキーズのパンツをこぞって穿くようになり、ディッキーズの名前がカルチャーシーンで急速に広まっていっきました。 この時代のムーブメントがきっかけとなり、ディッキーズのルーズショーツ、42283が現代においてもライブやフェスの必須アイテムとなります。

本格的なアジア進出

1994年、ディッキーズは伊藤忠商事株式会社と専属販売契約を締結します。これにより、ディッキーズは本格的に日本を始めとしたアジアに進出することとなりました。 これを機に、現在も定番アイテムとして展開されているWDシリーズの原型ともなる様々なワークパンツが生み出されていきます。 2011年にはディッキーズの日本法人、Williamson-Dickie Japan Limitedが設立されました。年2回開催される展示会で新作を発表するなど、アイテムのバリエーションがより豊富に発展していきます。 ディッキーズは古き良きアメリカンワークカジュアルを踏襲するCLASSIC、メイドインジャパンにこだわり日本の技術を集結した匠など、バラエティー豊かなラインを展開していきました。

ディッキーズのタキシード

2012年のアカデミー賞授賞式では、短編アニメ賞を受賞した「The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore」の監督、ブランドン・オールデンバーグが共同制作者であるウィリアム・ジョイスと一緒に、ディッキーズのタキシードで出席しました。 ディッキーズと同じテキサス出身のブランドンのために作られたこのタキシードは、874と同じ生地を使用、ジャケットにはサテン製トリムにショールカラー、シルバーボタンにディッキーズのロゴが入るという特別なものでした。会場では、ブランドンとウィリアムが観客に向かってジャケットをめくり、ディッキーズのロゴを披露する一幕も見られました。 ワークウエアから始まったディッキーズは現在、ワークシーンのみならず、ストリートシーンでも愛用されるブランドとして更なる成長を遂げ続けています。
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