ディオールとトラヴィス・スコットがコラボレーション

キム・ジョーンズ(Kim Jones)が手掛けるディオール(DIOR)から2022年春夏メンズ・コレクションが発表されました。 今回のコレクションでは、ナイキ(NIKE)とのコラボレーションやファッションアイコンとしても注目を集めるラッパーのトラヴィス・スコット(Travis Scot)とコラボレーションを行いました。また、ディオールがミュージシャンと共同でフルコレクションを発表するのは今回が初の試みです。 初の試みである今回のフルコレクションは、全世界から今期最も注目を集めたサマーコレクションです。

ディオールとトラヴィス・スコットの共通点

今回のコレクションは、フランスのパリ左岸に位置するオテル・デ・ザンヴァリット(L'hotel des Invalides)で行われました。会場には、バラやサボテンの巨大なインスタレーションが飾られた不思議な空間を作り出しています。 会場のバラは、ディオールの創設者であるクリスチャン・ディオール(Christian Dior)が幼少期に過ごした自宅のバラ園をインスピレーションにデザイン。サボテンは、トラヴィス・スコットの生まれ故郷であるアメリカのテキサスに育つサボテンをイメージされています。トラヴィス・スコットのレコードレーベルであるカクタス ジャック(Cactus Jack)のカクタスはサボテンを指しています。自身の生まれ故郷を大切にしている両者の象徴が、美しい世界観を作り出しています。 クリスチャン・ディオールは、自身のデビューコレクションのため1947年にアメリカに渡った際、最初に立ち寄ったテキサスに感銘を受けたと残されており、キム・ジョーンズがクリスチャン・ディオールとトラヴィス・スコットの共通点から今回のコレクションが実現しました。

カクタス ジャック ディオール

今回のコレクションでは、トラヴィス・スコットのレーベルであるカクタス ジャックにちなんで、カクタス ジャック ディオール(Cactus Jack Dior)と名付けられています。 コレクションに使用される特別なロゴは、トラヴィス・スコットの解釈により新たにデザインされています。 また、ディオールの代表的なモノグラムである「ディオール オブリーク(DIOR Oblique)」でジャックの文字をデザインしたコレクション限定のディオール オブリークも披露されています。1960年代のアーカイブから取り入れた「ダイヤモンドモノグラム」を使用し、トラヴィス・スコットの手で新たなグラフィックに生まれ変わりました。

コレクションを彩るグラフィック

今回のコレクションには、コンテンポラリーアーティストとして活躍するジョージ・コンド(George Condo)のグラフィックが使用されています。ハンドペイントが施されたグラフィックは、今コレクションのアクセントにもなっています。 今回、使用されたジョージ・コンドのグラフィックは、コレクション終了後、オークションに掛けられ、収益は次世代の才能を支援するための奨学金に充てられるサスティナブルな活動を行っています。 ディオールを代表するアイテムやシルエットを大きく変えるのではなく、あくまでもトラヴィス・スコットの世界観を加え、ディオールらしい表現で表したキム・ジョーンズの手腕が光ったコレクションでした。また、コロナウィルスの影響でショーをデジタルで発表するのが多い中、リアルショーを開催し、細部までこだわりを見せていました。
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