イタリアを代表する世界的なブランドである、フェンディ(FENDI)から1997年に登場したハンドバッグ「Baguette(バゲット)」。フランスパンのバゲットのように、小脇に抱えて持つことができることから、その名が付けられた、フェンディが誇る名作の1つです。小ぶりでシンプルなハンドバッグであることから、「Baguette」が登場した当初は、誰もが手に入れたいと注目を集めました。 登場から十数年経ち、「Baguette」はさらに進化を経て、再び注目を集めています。現在では、「Baguette」のバリエーションは1,000通り以上展開されており、ニューヨークの出版社であるRizzoli社からは、図録が刊行されるほど。単色のシンプルなデザインから、刺繍やビーズを施したビンテージのデザイン、フリンジが付いたカントリー調のデザインなど、「Baguette」の豊富なデザインのレパートリーが記載されています。 また、「Baguette」のフォルムはそのままにし、機能性を加え、現代風のアレンジを施した「3 Baguette(トレバゲット)」が2014年に登場。「トレ」という名前にもあるように、3通りの持ち方を楽しむことができるバッグです。1つ目はストラップを短くしてハンドバッグ風に、2つ目はストラップを長めにしてポシェット風に、最後はストラップをバッグの下に回してクラッチバッグ風に持ち、さまざまなファッションと合わせることができます。さらに、「Baguette」は、世界中の名高いアーティストとコラボレーションし、数々の芸術的な「Baguette」も生み出されています。2012年には、日本の伝統工芸でもある「加賀繍(かがぬい)」と「Baguette」がコラボレーションしたデザインも登場しています。 現在では、このフェンディの「Baguette」は、そのバリエーションの豊富さから、世界中に多くのコレクターを持つファッションアイテムとなっています。また、愛用者は世界の有名セレブたちにも。「セックス・アンド・ザ・シティ」で、主人公のキャリー・ブラッドショーを演じたアメリカの女優、サラ・ジェシカパーカー(Sarah Jessica Parker)は、美しいブルーベルベットカラーの「Baguette」を持って、ニューヨークで開催された映画の上映会に登場。さらに、双子の愛娘のためにも、大切に「Baguette」を保管しているそうです。イタリアの女優、「イザベラ・フェラーリ( Isabella Ferrari)」は、ヴェネツィア国際映画祭の記者会見に登場した際に、「3 Baguette」を持っていました。 さまざまなデザインが登場し続けているフェンディの「Baguette」ですが、時を経ても使い続けることができるというところが、世界中に熱狂的なファンを持つ魅力の理由といえます。
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