バレンシアガへのオマージュ作品 噂のコレクション アリアを発表 グッチ

コレクション名に捧げたアリアとは

アリア(ARIA)とは、オペラなどで歌われる独唱歌の意。

グッチ(GUCCI)はコレクション形式を変更し、初めて披露した2020年7月のエピローグ(epilogue)はブランドの新たな息吹を表現する第1章を表現しました。

アリアは第2章となるコレクションです。

グッチのクリエイティブディレクターを務めるアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)は、新たなコレクション形式を「残響を生み出す神聖な力」と題したと彼の日記に書き留めたとされています。

アレッサンドロ・ミケーレの意思から、ファッションの固定観念を壊す試みが行われているのが理解できます。

創設100周年を迎えるコレクション

2020年でグッチは創業100周年を迎えます。グッチの創設者であるグッチオ・グッチ(Guccio Gucci)のルーツをフィーチャーしたコレクションを発表しました。

グッチオ・グッチと関係が深いイギリスのロンドンに存在するサヴォイ(SAVOY)ホテルや乗馬に着目したグッチオ・グッチの1世紀にわたる歴史をコレクションで表現しました。

コレクションの舞台になるのが、グッチオ・グッチがメゾンを立ち上げる前に従事していたサヴォイホテルへのオマージュを加えたサヴォイ・クラブ(SAVOY CLUB)。

アレッサンドロ・ミケーレが提示してきたグッチはエキセントリックなクリエイションを表現していましたが、アリアではメゾンの原点に帰りシックでクラシカルに表現しています。

ジュエリーの新常識

創設100周年を迎えたグッチを彩るのは、ジュエリーでした。シークインやクリスタル、ファーやフェザーを惜しみなく使用し、ハイジュエリーコレクションであるホルトゥス・デリキアルム(Hortus Deliciarum)はアイテムに輝きを加えています。

従来のリングやブレスレットとは異なり、鼻に着用するジュエリーもコレクションで発表されました。アレッサンドロ・ミケーレのジュエリーに対する新常識を提示しています。

乗馬をポイントに、ジョッキーキャップやジョッキーブーツをはじめ、馬具がアクセサリーやボディパーツに変換されたジュエリーがコレクションを彩っています。

また、ジュエリーのみのならず、ホースビットがデザインされたレザーのビスチェ、ベルトとつながった首輪のようなチョーカー、そしてハーネスが雰囲気を演出しています。

トム・フォード期やバレンシアガをハッキング

アレッサンドロ・ミケーレは、歴史を継承しながらも、レガシーに背くことを今回のコレクションで表現しました。

デザインやスピリットを盗むように取り入れ、返還させる表現方法をハッキングとアレッサンドロ・ミケーレは読んでいます。

ファーストルックは、コレクションの重要なピース。ファーストルックに登場したのは、レッドのベルベッドスーツでした。1994年から2004年までグッチでクリエイティブディレクターを務めたトム・フォード(Tom Ford)へのオマージュです。

そして、多くの注目を集めたのがバレンシアガ(BALENCIAGA)を代表するアイテムやロゴを使用したアイテム。バレンシアガのクリエイティブディレクターを務めるデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)とアレッサンドロ・ミケーレが2人で考えたアイテム。

「人々を驚かせたい。」「新たな表現を」と願いが込められて完成したアイテム。アレッサンドロ・ミケーレは、デムナ・ヴァザリアのバレンシアガデビューコレクションに深い感銘を受けたことから、バレンシアガを代表するスウィングジャケットをGGパターンでデザインしました。グッチのフローラル柄に、バレンシアガのブランドロゴを多用するなど、2人のイマジネーションが合わさったアイテムです。ケリング(KERING)の傘下でありながら、長い歴史を培ってきたブランドだからこそ、2つのブランドロゴが混在し、文字通り新たな表現が誕生しました。