創業者の誕生

世界中で愛される高級ブランド「グッチ(GUCCI)」。 創業者である、グッチオ・グッチ(Guccio Gucci)は、1881年3月26日にイタリア、フィレンツェで麦わら帽子の製造を行う会社「ガブリエロ」を経営するガブリエロ・グッチ(Gaburiero Gucci)の息子として誕生しました。

ロンドンでの経験

1898年17歳になったグッチオは、ロンドンで一旗あげようと決心、蒸気船の機関助手をしながらロンドンに渡りました。ロンドンでは、最高級ホテル、サヴォイ・ホテル(Savoy Hotel)にて、皿洗いの職を得ました。 その後、1階のウェイターに出世し、そこでの仕事を通して貴族たちの立ち振る舞いや持ち物を観察しモノに対する考え方や美への感性を培い、ブランドビジネスに大いに役立てたと言われています。 1901年、グッチオは多くのことを学んだサヴォイ・ホテルを離れ、イタリアへ帰国します。帰国後、いくつかの商店で働いていましたが、1914年第一次世界大戦が始まると徴兵され一時国から離れます。

グッチの誕生

大戦後は1919年にフィレンツェに戻り、高級レザーグッズ店「フランツィ(Furantsui)」でレザーの扱い方を学びこの経験を活かし、1922年にフィレンツェ、パリネオ通りに自分の店舗を開き、1923年「グッチ」の店名を掲げたことが、今や多くの人から愛されるラグジュアリーブランドの誕生となりました。 当時、グッチが主に扱っていたのは、イギリスから輸入したカバンの販売と修理でした。 修理によって壊れやすいところやどう作れば壊れにくいカバンが作れるかなどを研究することができ、丈夫で使いやすいカバンを作る術を学びました。1953年、グッチオ・グッチは72年の生涯に幕を閉じました。

グッチオ・グッチの逸話

グッチオ・グッチには、多くの逸話が残されており、その一つにグッチオは「材料費を払えば妻や娘、恋人にカバンを作っても良い」と言っていたというエピソードがあります。 グッチは当時から職人たちにとって高級ブランドだったので、グッチオが考えた職人やその家族へのサービスだったそうです。 日頃頑張っている職人への気遣いも忘れない、グッチオの人柄がわかるエピソードとなっています。彼自身も職人を大切にし、職人たちからもとても信頼されていたことが伺えます。
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