ヴァンクリーフアンドアーペルとは

ヴァンクリーフアンドアーペル(Van Cleef&Arpels)は、ダイヤモンド商かつ宝石細工職人の息子であったアルフレッド・ヴァン クリーフと後述する義兄のシャルル・アーペルによって1906年に設立されたフランスのジュエリーブランドです。

来歴

1895年にフランスの宝石商の娘であるエステル・アーペルとダイヤモンド商かつ宝石細工職人の息子であるアルフレッド・ヴァン クリーフが結婚し、義兄となったエステル・アーペルとアルフレッド・ヴァン クリーフが設立し、ヴァンドーム広場22番地にパリ本店をオープンしました。一番最初に受けたオーダーはヴァルナボートの模型の製作で、現在人気のあるジュエリーとは少し違うものでした。このオブジェには執事を呼び出すための電気式のベルがついていました。 その後1920年代は樹木などを用いた”タッチウッド”ジュエリーやシャトレーヌ・ウォッチ、ダイヤモンドなどの高級素材を使用したシークレット・ウォッチなど様々なものを製作。そして1925年にパリで開催されていた装飾芸術国際博覧会でローズモチーフのブレスレットがグランプリ受賞し、その名を轟かせます。1930年代からはレンガ状のメッシュベルトにバックルを模したクラスプを配した”ルドブレスレット”や南京錠を模した”カデナブレスレット”など新たなモデルを続々と発表していきました。1939年にはヴァンクリーフアンドアーペルの名を一気し知らしめることになる、イラン王妃戴冠式用のクラウンを制作します。これ以降モナコ王室をはじめ様々な貴族に愛されるブランドとなります。 1941年にはニューヨークにブティックをオープンするなど海外進出も積極的に行なっていき、現在でも人気のある紳士用の時計”ピエール・アーペルウォッチを製作します。 そして1968年、ブランドを代表する”アルハンブラ”のコレクションを発表します。アルハンブラは現在でも絶大的な人気を誇り、世界中の女性から支持されています。その後はジュエリーブランドとして初の香水を発売するなど前衛的な発表もしていきます。2008年にはアルハンブラと並び人気のコレクションである”ペルレ”を発表。現在も多くのファンが新作を待ち望んでいます。

代表的なモデル

ブランドを象徴するモデルとして”アルハンブラ”があります。幸運のアイコンとして1968年に誕生しました。四葉のクローバーをモチーフとした洗練されたモチーフは貝殻の内側で自然に生成される希少な素材であるマザーオブパールや、ダイヤモンドなど幅広い素材を用いて手作業で製作されています。リリース毎に少しずつマイナーチェンジをしており、様々な組み合わせで楽しむことができます。 ”ペルレ”もヴァンクリーフアンドアーペルを語る上で欠かせないモデルです。華奢なボディに宝飾職人の手で一つ一つで製作されたビーズが散りばめられたリングは優雅でありながらも女性らしい朗らかな雰囲気で、着用する人を選ばないデザインになっています。

着用している著名人

1939年にイラン王妃戴冠式用のクラウンを制作して以降、レース王妃やウィンザー公爵夫人、ジャクリーン・ケネディ・オナシスなどの歴史上の名だたる女性から愛用されています。日本でも芸能界の方が多く着用しており、菅野美穂さんや吉瀬美智子さんなどの女優の方々に多く着用されています。

今後の動向

創業以来、職人の手で一つ一つ手つくりで製作されたヴァンクリーフアンドアーペルの繊細なジュエリーは、数多くの女性に愛され着用されています。リリースする毎に様々なモデルを発表するなど変化をもたらし、ブランドとしての進化を続けるヴァンクリーフアンドアーペルには今後も注目が必要です。
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