早稲田とバンタンのダブルスクール

デザイナー「森永邦彦」は、2003年にファッションブランド「アンリアレイジ(ANREALAGE)」を立ち上げた生みの親です。1980年、東京都国立市に生まれた森永氏は、ダブルスクールで早稲田大学とバンタンデザイン研究所に入学しました。 週二回、夜間に通っていたバンタンの授業には毎回服を一着製作して持っていくことで、「周りと自分の差を早く埋めたかった」と語っています。

アンリアレイジの誕生

二つの学校を卒業した2003年、森永氏は一緒に服作りを行っていたメンバーと、ANREALAGE を会社化しました。会社設立から2年後の2005年にIFFにて、SENKENアッシュ大賞を獲得しました。 さらにニューヨークで行われた新人デザイナーコンテストではアバンギャルド大賞を受賞しています。同じ年に東京タワー大展望台の会場で開かれた東京コレクションにてランウェイデビューして以来、10年間東京を拠点にして毎シーズン欠かさずコレクションを発表してきました。 2015年には、大きな目標であったパリコレクションに進出しました。以来、日本のみならず世界でも注目されているデザイナーです。

ブランドに込められた思い

自身のブランドとしてアンリアレイジという名前をつけたのは、19歳の時でした。服作りの技術を身に付ける前からすでに、ブランドのコンセプトは頭の中にあったそうです。 アンリアレイジのブランド名に込められている、日常の中の非日常にフォーカスするという思いに見られるように、森永氏はこれまでの服づくりにはなかった、新しい角度から洋服の価値を見出す姿勢を貫いています。 また、今までになかった新しい要素を取り入れた洋服づくりをベースに置きながら、「細部にこだわるからこそ、長く人に着てもらったり、愛されたりするような服になるんだと思います。」と語り、細部にこだわった服づくりへの姿勢はバンタンで学んでいる頃から変わりません。 洋服のデザインをする時に具体的な人物が浮かぶわけではなく、ファッションへの興味がまだしっかりと確立されていない、少年少女がときめくかどうかを意識しているそうです。 また、日常の中にデザインのインスピレーションがあると言い、普段から些細なことも言葉にして書き記しています。

パリコレ後の変化

パリコレに進出した後の変化として、「自分たちを少し客観的に見ることができるようになった」と語っており、体形や年齢がバラバラの海外で通用するものと通用しないことや、自分たちのつくる服がどんなポジションにあるのかも分かってきたのかもしれません。 今後は海外をフィールドに学び、最終的に日本に戻ってきた時、どのように学んだことを結びつけられるかが課題であり、日本に何かを還元できるようにしたいと語っています。
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