愛されるブランド

1999年に創立されて以降、世界で愛され続けているレザーブランドのバックラッシュ(BACKLASH)は、レザーファッションデザイナーの「片山勇」によって生まれました。 バックラッシュが数多くのミュージシャンやモデルに愛されるのは、こだわりの詰まったレザーそのものに加えて、片山の人間性が魅力となっています。 しかし、バックラッシュのアイテムに感じられるこだわりや情熱とは裏腹に、片山自身の素性やその仕事ぶりがメディアに出ることはなく謎に包まれたままでした。というのも、片山が抱くメディアへの不信感が原因でした。

ドキュメンタリー映画

そんな片山の姿が初めて2009年に公開された「イサムカタヤマ アルチザナル ライフ」というドキュメンタリー映画によって明らかになります。この作品を手掛けたのは、映画界で新世代として注目を集めてきた、牧野耕一です。 牧野は自身が手がけた、スカバンド、東京スカパラダイスオーケストラのロードムービーにおいて、その斬新な映像表現で注目を集めてきました。牧野が片山を撮影しようと思い立ったのは、二人が初めて出会ってから7~8年が経過したあとのことです。 出会った時と変わらない片山のオーラを、映像として作品にすることを決意しました。片山は、ものごとや人の表面だけを切り取り、人々にイメージを植え付けてしまうメディアに不信感を抱いていたため、牧野から話をされた際に戸惑います。 しかし、ドキュメンタリーという形なら全てを伝えてもらえるのではと感じたそうです。本作では1年以上もかけて、牧野が片山に同行し仕事の様子を撮影、生活もともにすることで片山のすべてを収めています。

片山氏の心境の変化

映画の中では、片山がレザーデザイナーをめざすきっかけとなり、42歳で亡くなったという父親の年齢を、片山が越えたことが一つのテーマとなりました。撮影が続く中、父親より年上になる瞬間を迎えたことで、片山自身の中で感じる変化があったそうです。 作品のなかでは片山の家族や、ともに仕事をする仲間たちによるインタビューも盛り込まれており、片山に対する本音が語られました。 映画の主題歌となった、LET ME BEは、ロックバンド、グレイ(GLAY)のタクロー(TAKURO)によって書き下ろされ、同バンドのボーカル、テル(TERU)は、「片山さんの人生をなぞるような歌」と話しています。 好きな人だけを撮るという牧野は、その人を綺麗に見せるため相手の気分や様子を観察しながら、撮影の時点でレンズにフィルターをかけたりカメラの色味を変えたりするそうです。片山と牧野はともに映像がきれいと語っているこの作品で、レザーに魂をかけ、世界で挑戦を続ける片山のサムライぶりを見ることができます。
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