初めまして。 RINKANバイヤーの安齋です。 今回ご紹介させて頂きますのは私の大好きなブランドDior Hommeディオールオムです。 当店でも非常に人気を誇るブランドです。 今回はなぜそこまでの人気が出たのかについて書かせて頂きます。 人気が出た理由、ずばりそれはカリスマデザイナー、現Saint Laurent Parisのデザイナー、エディ・スリマンの存在にあります。 ファッションフリークにとって、エディ・スリマンは 、新生YSLの象徴でした。 当時はラグジュアリーブランドの象徴で、手の届かないブランドだった、YSLに「Saint Laurent Jeans」という新しいラインを作り、Gジャン、デニムパンツのスタイルのショーを行ったのがとても斬新だったのです。 YSLがグッチグループに買収された際、エディは、それをよく思わずYSLを去り、同じくフランスのブランドで、ライセンスビジネスに傾倒していたDiorのメンズ部門から、「Dior Homme」を立ち上げ、ラグジュアリーなイメージであったDior に、デニム、ロックという既成概念を破った、新しい風を吹き込んだのです。 つまり「Dior Homme」という新しいブランドとエディの反骨精神的なロックのイメージが上手く融合しました。 これには従来の正統派ブランドのイメージを覆すインパクトがあったのです。 彼によるDior Hommeはファーストシーズンから大変センセーショナルで、世界中に旋風を巻き起こしました。 黒をベースとしたレザータキシード、細身のジャケットなど非常にタイトなシルエットの作品を発表し、その中でもスキニージーンズが特に人気を博しました。 エディの影響で黒のテーラードを着る人が急増し、細身のデニムをわざと裾でたるませる着こなしは瞬く間に広まりました。 一躍メンズウェアのトップブランドまで駆け上がったDior Hommeは今でも人気を集めています。 ちなみにエディ期のDiorでは、現デザイナーのクリス・ヴァン・アッシュ、現LANVINのデザイナー、ルカ・オッセンドライバー、ニコラ・アンドレア・タラリスといった優秀なアシスタントがいたことも人気を博した理由かもしれません。 また、彼らが今活躍できているのも少なくともエディの影響もあるはずです。 2008S/Sからはデザイナーにクリス・ヴァン・アッシュが就任し、エディとは違った新たなDior Hommeとして人気を集めています。 ディオールオムはRINKANの中でも特に高額買取できるブランドになります。