今回は【インバーアラン】の歴史やこだわりなどについてご紹介いたします。   このブランドはハンドニットの中でも世界で最高峰といわれており、1人のニッターが、少なくとも25,000ステッチからなる1枚のニットを約90時間かけて編み上げます。 それなので納期については、糸の調達から最終の出荷までで、通常は約6ヶ月かかるものなのです。   またオーダーの内容は難易度に合わせて、適切なニッターを選び、糸とニッティング・パターンをそれぞれの家庭に送ります。 インバーアラン社には、約3,000人のニッターが登録されていて、それぞれの家庭でニットを編んでいます。 ニッターは、それぞれの技術と経験により、A, B, C,~ とランク分けされ、管理されており、タグには縫った職人の名前が刺繍されるという程、職人のプロ意識を尊重したブランドなのです。 また、工場ではなく各家庭にて編ませるのは珍しいスタイルをとっているのも特徴です。   そしてハンドニットには下記のような種類にも分かれておりこだわり抜いた糸を使ってニットを作っています。 •REGULAR(レギュラー) •UNIQUE(ユニーク) •EXCLUSIVE(エクスクルーシブ) ここだけ話すだけでもこだわりがありすぎて長くなってしまう為、またの機会にご紹介させていただきたいと思います。   次にアランセーターのパターンの歴史についてです。   アランセーターのパターンについては、9世紀初期のスコットランド史のなかに記録されていおり、最初のパターンは、先史時代の石碑の象形文字のなかにあります。後に中世になると、伝統的なアランセーターのパターンは、スコットランド東部・沿岸地方とイングランド、スコットランド西部・沿岸地方とふたつに分かれていきます。前者では、ヨコ編みが主で、それぞれの漁村ごとのパターンができました。   後者では、タテ編みが主で、ファミリーごとの、その職業をあらわすパターンができました。   19世紀後半になるとスコットランド東部沿岸地方の漁師の妻たちが、丸編みでシームレスのギャンジィーニットを彼女たちの住む漁村のパターンで編みはじめました。 このニットには、毎日厳しい気候の中、漁に出かける男性達のためにオイルの未脱脂の糸を使うことで、防水、防風に優れていたらしいです。   またアランセーターのニッティング・パターンには、それぞれに意味があります。 それは、何世紀にもわたり、アランセーターを編んで着ていた人々の厳しくも、尊い生活を映し出したものでした。 このニットにはそういった歴史に現れた美しさと本当の伝統を感じることのできる商品といえるでしょう。   もし、インバーアランのハンドニットをRINKANで見つけたときは是非その歴史を感じながらご試着していただければと思います。