セレブ御用達ブランドへ

フランス パリで1945年に創業を始めた「セリーヌ」。創業者はセリーヌ・ヴィピアナという女性実業家で、主にオーダーメイドで作る子供用の革靴店でした。 当時フランスの上流階級の女性たちの間で話題となり、みるみるうちにセレブ御用達のお店へ急成長をとげていきます。婦人靴、香水・スカーフ、バッグ、プレタポルテと商品を増やし1960年代にはトータル・ファッションのブランドとなり、セレブたちのファッションの代名詞的存在となりました。

マイケルコースの起用

その後時代が移り、セリーヌのイメージが流行とは合わなくなり勢いを失います。1987年にディオールを擁すアンガッシュ社の傘下になり、経営状態は回復。 1996年アガッシュ社を離れ、LVMH(現在ルイ・ヴィトンなどを子会社に持つ企業)に移り、これからのセリーヌにとって要となる人物マイケル・コースをデザイナーとして起用しました。 マイケル・コースはニューヨーク州ロングアイランド1959年に生まれ、19歳の時服飾のデザインをスタートし、ニューヨーク州立ファッション工科大学でいろはを学びました。 1981年アメリカでも数多くの店舗を展開するデパート5社の婦人服ラインを立ち上げ、成功を次々に収めます。その成功を聞きつけ、セリーヌはマイケル・コースを初の婦人服デザイナー兼クリエイティブ・ディレクターとして起用する運びとなりました。

新たなエッセンス

セリーヌにデザイナー兼クリエイティブ・ディレクターとして就任したマイケル・コースは、これまで機能性や堅実な実用性を押していたセリーヌの持ち味に、スポーティーさをミックスします。 これによって、アメリカのシティ派層であるキャリア・ウーマンに注目を集め御用達のブランドへと変化をとげていきます。 マイケル・コースがクリエイティブ・ディレクターを行っていた際、映画「抱擁」ではグウィネス・パルトロー、映画「バンディッツ」ではケイト・ブランシェットとそうそうたる女優たちの衣装をデザインし、話題となりました。

「ラゲージバッグ」の生みの親

その後、2008年にフィービー・ファイロが新たなクリエイティブ・ディレクターへ就任します。 元クロエで「シー・バイ・クロエ」を立ち上げたフィービー・ファイロは、バディングトン・バッグでも大きな成功を収めており、その実績を買われセリーヌがクリエイティブ・ディレクター抜擢しました。 当時若干35歳の若さでフィービー・ファイロが生み出した「ラゲージバッグ」はインパクトのあるデザインがセレブやモデルのウケ、瞬く間に広まり2011年一大ブームとなります。 ラゲージバッグは今や、セレブリティ・ブランドの代名詞の一つといっても良い一流バッグ。セリーヌの新たな歴史を誕生させ、輝きを増す要因となっています。
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