「メゾン・マルタン」

フランスでもっとも古い老舗、メゾンブランドである「ゴヤール(GOYARD)」。 その歴史はピエール・フランソワ・マルタン(Pierre Francois Martin)が1972年に創業した「メゾン・マルタン」から始まりました。 旅行用で使う木製の箱や、梱包用品専用のメーカーとしてフランスで誕生。 「入れもの」の用途として使うトランク作りや、梱包というトランクメーカーの黄金時代がくる前の時代に、単純に入れものを作成するということではなく、衣装ケースや衣類梱包をいかに美しく包み持ち運べるかがメゾン・マルタンの特徴です。 当時の看板には、ボックスやケースを豊富に取り揃えていることばかりではなく、どのようなもので包むのかも表記していました。 他にもコートや馬車用のトランクの販売、オイルクロスや防水加工をしたキャンバス布なども販売などと書かれており、梱包の技術にも力を注いでいたことが分かります。 努力が報われ、メゾンの評価は上流階級の人たちの中ですぐに広まりました。そして、妃殿下御用達という名誉まで与えられるようになったのです。

後継者 モレル

ヌーヴ・デ・キャプシーヌ通りのメゾン・マルタンは、1834年にサントノレ通りへ移転します。そして1856年に番地の表記は変わったものの、現在でもゴヤールとして同じ場所で変わらず受け継がれているのです。 そして後継ぎのいなかったマルタンは、面倒を見ていた女性のポリーヌ(Pauline)の婿として、当時従業員として働いていたルイ・アンリ・モレルを迎えました。 ポリーヌから会社を譲り受けたモレルは、「メゾン・マルタンの後継者」と名乗り、歴史に重要なタスキを繋げていくのです。

フランソワとゴヤール

1845年、当時17歳だったフランソワ・ゴヤールがモレルに弟子入りし、マルタンの元でも技術を磨きました。しかし1852年、モレルが突然この世を去ったのです。 そして彼から会社を引き継いだのがフランソワでした。フランソワの息子であるエドモン・ゴヤール(Edmond goyard)に後を継がせる1856年~1885年の32年間、「メゾン・ゴヤール」はフランソワによって19世紀後期には高級トランクメーカーとして有名になるほど、大成長を遂げるのです。
ゴヤール 高価買取いたします »

【RINKAN公式SNSにて最新情報配信中】