三宅一生が立ち上げたブランド「イッセイミヤケ」の展覧会「MIYAKE ISSEY展 三宅一生の仕事」が、2016年3月16日水曜日から6月13日月曜日まで国立新美術館で開催されておりました。 三宅一生は、服を単なるファッションとして考えているだけではなく、日常の生活と密接に結びつくデザインの一つであると考えています。ファッションの概念を超え、常に革新的で独創的なデザインを世に送り出し続けているデザイナーの一人です。 三宅一生は、1938年広島で生まれました。高校卒業までを広島で過ごし、卒業後は多摩美術大学図案科に入学。学生時代から多くの賞を受賞しており、注目されていました。 その後、海外へ渡り修行し、日本に帰国後「三宅デザイン事務所」を設立。1973年からパリコレクションにも参加しています。伝統的な手法と最新テクノロジーを組み合わせて常に新しいものを発信しており、ファッション業界では常にトップを走り続けているデザイナーでもあります。 この展覧会では三宅一生の初期のデザインから最新のプロジェクトを通して、三宅一生のものづくりの進め方から考えなどを紹介。また、常に進化しているデザインアブローチを通して未来に向けた創作の可能性も探れる展示会となっていました。 会場は大きく3つの部屋で構成。「ルームA」では、1970年代の服を展示してあり、三宅の原点でもある「一枚の布」というコンセプトで、様々な服が展示されていました。具体的には、刺青の柄を使って第二の皮膚を表現したジャンプスーツや、バイアス地の生地を三枚重ねて作られたハンカチーフ・ドレス、身体にふわりとはおるコクーン・コートなどがあります。 「ルームB」では、身体に焦点をあてた作品が多い1980年代のコレクションを展示。今までの衣服では使われることのなかった、合成樹脂やラタン、繊維強化プラスティックを使い立体的で彫刻のような作品が多くあります。一枚の布に拘り、そこから生み出される新しい造形や飽くなき探求心を感じることができるコレクションです。 「ルームC」では、複数のテーマに分かれてイッセイミヤケの最も革新的なコレクションを見ることができます。イッセイミヤケの代名詞となっている「製品プリーツ」を作る過程などを見ることも。1933年のプリーツ プリーズ イッセイミヤケや、A-POC、2010年の132.5 ISSEY MIYAKEも紹介されていました。 この展覧会では、「立動アプリ」と「音声ガイドアプリ」の2つのアプリも作られていました。立動アプリは、起動させてチラシにかざすと立体が見えて動くというものです。お気に入りのところで、写真撮影も可能で、友人や知り合いに送信できる仕組みとなっています。 音声ガイドアプリは、ピーター・バラカン(Peter Barakan)が展示作品を分かりやすく説明してくれるというものです。解説だけではなく、それまでのエピソードなども紹介。どちらもGoogle PlayやApp Storeで入手することが可能です。 展覧会の内容も充実しており見応え抜群。大人から子供まで楽しめる展示となっています。
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