立ち上げから42年。イッセイミヤケメン、ブランド休止

イッセイミヤケメンが、2020-21AWをもってブランド活動を休止すると発表しました。 休止の理由については、「男性服の新たな可能性を探る取り組みを始めるため」と説明。新型コロナウイルス流行の影響ではないとのこと。 店舗の閉店と公式オンラインストアの閉鎖については現在社内で調整中のようです。

イッセイミヤケメンについて

三宅一生が、1970年に「イッセイミヤケ」を立ち上げ、 1976年からイッセイミヤケのウィメンズコレクションと共に発表され、1978年にブランドとしてイッセイミヤケメンがスタートしました。 1985AWコレクションからパリ・メンズコレクションに参加し、現在は東京・青山の路面店をはじめ、全国の百貨店を中心に多数の店舗を構えています。 機能性と着やすさを基本に、伝統と最新技術を融合した服作りを続けてきました。 最近では、2013年からデザイナーを務めてきた高橋悠介が2020SSコレクションをもって退任・三宅デザイン事務所を退社しました。 現在はデザインチームに引き継いでおり、新体制による2020-2021AWコレクションが展示形式で1月に発表されたばかり。 イッセイミヤケメンに替わる新たなメンズブランドについては現在検討中ですが、詳細などは決まっていません。

ブランド休止により、ファッション業界にもたらす今後の影響

イッセイミヤケメンのブランド休止を受け、ファッション業界にどんな影響が出るのか。 長年日本のファッション界を率いてきたイッセイミヤケ。イッセイミヤケメンだけでなくISSEY MIYAKE INC.が手掛ける、プリーツプリーズやバオバオイッセイミヤケなどその他ラインの中古相場に変動が出てくる可能性があります。 少なくとも、2020-2021AWへの注目は更に高まったでしょう。 今回のブランド休止は、新型コロナウイルスの影響ではないと述べていますが、また一方でコロナ禍で経営不振のため来春入社を予定していた新卒者の内定取り消しも報じられました。 既に倒産しているアパレル企業もあり、コロナ後のファッション業界の動向が気になるところです。 奇しくも、ブランド休止が発表された同時期に日本を代表するデザイナー 山本寛斎が逝去。 ひとつの時代を作り上げてきたDCブランドブーム。これからのドメスティックブランドの在り方が変わりつつあるのかもしれません。
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