オオスミタケシ氏は、1999年にスワッガー(SWAGGER)、2004年にフェノメノン(PHENOMENON)というブランドを立ち上げたデザイナーです。 フェノメノンは2010年にランウェイデビューしており、日本だけでなくアジアやヨーロッパなどの海外においても活躍が注目されるブランドとなっています。展示会においては、バイヤーの全員が買い付けるというほど、大きな支持を得ました。

きっかけは「音楽」

オオスミ氏がデザイナーになろうと思ったきっかけは、音楽だったと話します。 彼が中学生だった頃に、好きだったアーティストと自分も同じ服装がしたいと思ったことが、洋服に自身の着目点が移ったはじまりだそうです。 フェノメノンというブランド名も、彼が好きなラッパーの曲をもとにして生まれたといいます。様々なファッションの印象も、音楽を感じ取ることと同じように彼はとらえているそうです。 自身が携わっていたスワッガーやフェノメノン、現在も携わっているミスター・ジェントルマンも、音楽の種類の違いや聴き方の違いのように、ジャンルが少しずつ違っていると彼は話します。 例えば、フェノメノンは一人で聴きたい音楽なのに対し、ミスター・ジェントルマンはみんなで聴きたいという違いがあるそうです。

大きな功績

彼の大きな功績は、ストリート系のファッションブランドが、ランウェイデビューを果たしたことにあります。 2010年に行われたファーストショーは、周囲への影響が大きかったのはもちろん、オオスミ氏にとっても新たな人との縁が生まれるきっかけとなりました。現在のストリートファッションの流行を支える、大きな活動となったのです。

フェノメノンの退任

フェノメノンを始めて12年目となった年に、彼はデザイナー契約の任期が満了したという形をとり、フェノメノンのデザイナーを退任しました。自身のファッション観を今後も追い求め、ミスター・ジェントルマン(MR.GENTLEMAN)の活動に専念することになったのです。 現在は未定とのことですが、今後新たなブランドが立ち上がる可能性もあるのかもしれないとも話しています。活躍が注目される、目が離せないデザイナーのひとりです。
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