ダイヤモンドの価値を最大限に

婚約指輪の定番といえば、指輪の中心に置かれたダイヤモンドを6つの細い爪で固定されているデザインがイメージできるでしょう。 このデザインはティファニー(Tiffany & Co.)が100年以上前の1886年に発表してティファニーセッティングと呼ばれ、現在では代表的な婚約指輪のデザインとして世界中で愛されています。 ティファニーの創始者であるチャールズ・ルイス・ティファニー(Charles Lewis Tiffany)は、ダイヤモンドの価値を知っていました。 チャールズは「希少で価値のあるダイヤモンドは、埋め込んで秘めてしまわず、脚光を浴びるにふさわしい」と言っています。 そこで、リングよりも、中心にあるダイヤモンドを高く持ち上げてよりたくさんの光が当たるようにデザインしました。ダイヤモンドはラウンドブリリアンカットという手法が施されています。 ラウンドブリリアントカットとは17世紀末頃発明されたカットで、切子面から入り込んでくる光を取り込んで、内部で効率よく反射させて、より美しい輝きが増す手法です。 ダイヤモンドを7色に光り輝かせて美しさを極限まで引き出すとされています。中心に置かれた1粒のダイヤモンドを6本の立爪で固定するティファニーセッティングは、リングの中のリング、と呼ばれてきた世界中で愛されるリングです。

ティファニーハーモニー

歴史あるティファニーセッティングとよく対比され、近年人気急上昇のティファニーハーモニーと呼ばれるデザインがあります。特徴としては、柔らかい曲線で、リングの中央に向かって滑らかに細くなっていくデザインで、中心にダイヤモンドが一粒輝いています。 ティファニーハーモニーのダイヤモンドも、同じくラウンドブリリアントカットが施されており、細く繊細なリングの中央に配置されています。 6本の爪でダイヤモンドを固定しているティファニーセッティングに対して、ティファニーハーモニーは4本の爪でダイヤモンドが固定されています。 ダイヤモンドとリングが美しいハーモニーになっていることから、名付けられたといわれており、セットになっているマリッジリングと合わせると、さらに美しくゴージャスになるのも魅力です。 デザイン面での違いの他にも、ティファニーハーモニーは、ダイヤモンドがティファニーセッティングよりも低い位置で固定されているので、ダイヤモンドが洋服や小物に引っかかることがティファニーセッティングよりは少ないというメリットがあります。日常的に使用したい人には大きなメリットです。 ティファニーセッティングには、ティファニーハーモニーよりもサイズ変更がしやすい、ダイヤモンドを外してネックレスなどのリフォームがしやすいというメリットがあります。 どちらもティファニーを代表する人気のデザインですが、細部のデザインやメリットには様々な違いがあるようです。長く使っていく高価なものゆえ、違いを理解した上で選ぶことが大切となるでしょう。