こんにちは、RINKANバイヤーの小島です。 今回は幾何学模様のワンピースが有名で、フェミニンで素敵なブランド、ダイアンフォンファステンバーグについてご紹介いたします。 彼女がファッションデザイナーになろうと考えたきっかけは、「自分は財産豊富な公爵の妻でしかなく、その地位に甘んじているだけなので、自分で独立して何かを築きあげたかった」と語っています。 それは大学時代に知り合ったドイツの皇族の流れを組むイーゴン・フォン・ファーステンバーグ公爵と結婚し、アメリカへ渡り、皇族の一員になったためです。 その後1970年、3万ドルの資本のもとにレディースウェアのデザインを開始。 この背景にはニット工場とプリント工場を抱えるイタリア人の友人の協力があり、素材などの調達ができたことがあります。 当時は2人の子供の子育てをしながらファッションデザインをスタートし、とても忙しい生活を送っていました。 そんな彼女のファッションの中心にあるものは、着心地の良さ、フェミニン、鮮やかできれいなプリント使い、女性らしいラインで、ワンピース、ラップドレスがコレクションの中心でした。 その彼女を有名にしたのがヴォーグ誌でありその後一気に道が開けます。 その有名になった作品は73年に出た幾何学模様をしたラップドレスです。 このアイディアが生まれたのはジュリー・ニクソン・アイゼンハワーがテレビでラップ状のトップスをスカートと合わせて着ているのを見つけたときだったとのことです。 これがニューヨークを中心に大当たり、一世を風靡しました。 これは女性のファッションに大きな影響を与えるもので、自由な女性の象徴、快楽主義と言われ、女性解放のシンボルとしてニーズウィーク誌、ウォールストリートジャーナル誌の表紙を飾りました。またメトロポリタン美術館にも展示されているくらい彼女の作品は世の女性を魅了したのです。 しかし70年代後半、短期間コスメティックと家の装飾に携わる仕事をする為にシグネチャーラインを停止しライセンス商品が中心となった時期もありパリに移住しますが、その後またアメリカに戻ります。 この頃はごく特定のハイエンド向け顧客に対して、オーダーメード形式で服をデザインしており、97年、ニューヨークコレクションに参加する形でシグニチャーラインを復活します。 2005年、長年の功績、ファッション業界への影響が認められてCFDAより表彰を受け、その後、CFDAの会長に選ばれます。 彼女のラップドレスの魅力はジャージ素材で出来ていること。 体に過度に密着することなく、女性の丸みを帯びた体型にも素晴らしくフィットするらしく着心地がいいことです。 また、デザイン性がありながら時代に左右されにくく長年愛用しやすいのも魅力の1つです。 もし、ちょっといつもと違ったアイテムをお探しの方がいらしたら是非ダイアンフォンファステンバーグを着てみてください。