母国フランス王室はもちろんのこと、イギリス王室ほか、世界中の王室、皇室が注文をする、クリスタルガラスの世界的メーカー、バカラ(Baccarat)。クロムハーツとのコラボレーションは、クロムハーツのデザイナー、リチャードスターク氏がバカラ村の工房を訪れた際に、そのクオリティーと数々の名品に感銘を受けたことがきっかけでした。 バカラ社は、1764年にフランス王ルイ15世の認可を受けて、ロレーヌ地方のバカラ村にガラス工房が建てられたのが、その始まりです。 クリスタルガラスの品質には段階があります。最高品質は「フルレッドクリスタルガラス」と呼ばれ、酸化鉛の含有率が30%以上、密度が3.00g/cm3以上のものを指します。酸化鉛が含まれることで、ガラスがまるでクリスタルのような光の屈折と輝きを見せるようになるのですが、バカラはこの最高品質のクリスタルガラスにおいて世界トップクラスのブランドです。 その品質管理には徹底したこだわりを持っており、例えば製造された商品のうち、実際に消費者に向けて出荷されるのは、全体の6割~7割程度だそうです。残りの品は、品質チェックの基準の厳しさ故に破棄してしまうと言われています。 また、フランス文化の優れた継承者としてふさわしい高い技術を持つ職人にのみ授与される「国家最優秀職人賞」(M.O.F.)の受賞者を数多く輩出していることでも知られています。この「国家最優秀職人賞」は日本で言う「人間国宝」に相当するとも言われるほどですから、バカラの職人たちのクラフトマンシップ、技術レベルの高さをうかがい知ることができます。 そんな姿勢に、やはり物作りにこだわり抜いてきたリチャードスタークが感銘を受けたというのは、ごく自然な流れと言えるのかもしれません。そして、お互いの高いクオリティー、創作活動に対する姿勢、哲学に敬意を表し、コラボレーションへと発展していったのです。バカラは、クロムハーツのためだけに特別にカスタムしたクリスタルを作り、クロムハーツはそのクリスタルに、斬新な意匠デザインを施しました。 そして2006年のクロムハーツ パリ店オープンの際には、クロムハーツとバカラがおよそ2年の歳月をかけて、コンセプトからデザインまで入念に練り上げたコラボレーションライン「Baccarat For Chrome Hearts Crystal Collection」を発表しました。 以降、現在までに発表された作品は、ダガーをあしらったピッチャー「HARDCORE PITCHER-DAGGER」、デカンタ「HARDCORE DECANTER DAGGER」などの他、CHクロスをデザインしたロックグラス「HARDCORE DOUBLE OLD FASHION GRASS CH-CROSS」やパフェグラス「HARDCORE PARFAIT CH-CROSS」、ユリの紋章が描かれた花瓶「VASE DARLING CH FLEUR」など、多岐に渡ります。 ワインやブランデーなど、お酒の味まで芳醇に変えてしまうと言われる最高品質のクリスタルガラス、バカラ。オブジェとして飾るのはもちろんのこと、クロムハーツファンであれば、そのグラスで飲む一杯は格別な一杯となるのではないでしょうか。
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