2017年6月、ニューヨークタイムズ紙が、クリスタルガラスの最高峰ブランド、バカラ(Baccarat)が中国の投資会社に買収された、と報じました。

バカラ、突然の買収劇

バカラは、1764年にフランス国王の認可を受けて以来、その突出したクオリティーと美しいカッティングデザインで、世界中の王室、皇室の御用達とされるなど、クリスタルガラスのトップブランドとして君臨してきました。 そのバカラの企業支配権は、2005年以来、アメリカの投資会社スターウッドキャピタルグループとエルカタートンが所有していましたが、中国の投資会社フォーチュンファウンテンキャピタル(FFC)が、株式の88.8%を1億6400万ユーロ(日本円でおよそ205億円)で取得し、経営権を手に入れたのです。 近年、バカラの収益は減少の一途をたどっており、2016年には約1億4800万ユーロまで下落していました。利益も同年は320万ユーロにとどまっており、ここ最近は赤字の年が多かったといいます。中国史上最大の書家と言われる王羲之の子孫をオーナーとするFFCがバカラを買収した背景には、そういった経営状態もあったのではないかと言われています。

バカラの新体制

さて、その買収劇によって囁かれているのが、バカラの品質は今後どうなるのか、という点です。バカラはその厳しい品質管理により、できあがった製品の3割~4割は不良品として破棄されてしまうと言われています。中国資本に渡ったことで、その品質維持が危ういのではないか、と危惧されているのです。 ですが、新しいFFCのオーナーは、バカラの全ての生産体制と雇用を維持し、同社が培ってきた歴史を尊重する、という条件を提示したとされており、2013年からバカラの代表であったダニエラ・リカルディ氏(Daniela Riccardi)もそのままバカラの最高責任者として続投することになっています。おそらくは、そのクリスタルガラスのクオリティが落ちるという心配も、当面のところないと考えてよさそうです。

クロムハーツとのこれから

クロムハーツとバカラのコラボレーションは、もともとリチャードスタークがバカラのクオリティと物作りの姿勢に共感したことで実現したものでした。ですから、買収によってもし品質が低下するようなことがあれば、コラボレーションの今後の動向にも影響しかねないでしょう。 今のところ、その後まだ新しいコレクションは発表されていませんが、クロムハーツファンとしては、今後コラボコレクションの発表があるのかないのかは、気になるところではないでしょうか。もしなければ、過去のコレクションにプレミアがつく、といったことも考えられるかもしれません。
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