カルヴェンのファッションは斬新さの中にも取り入れやすさを考え、落ち着きのあるキレイめな格好を重視しているが、きめすぎないところがカルヴェンの魅力です。このカルヴェンの歴史は、身長が155cmと小柄であったマダム・カルヴェン(Madame Carven)のコンプレックスから始まったブランドといわれています。身長が低くても似合う洋服を着たいという思いから、ファッションデザイナーを目指したのです。 彼女は1945年に、フランスのパリでオートクチュールメゾンであるカルヴェンブランドを創設しました。当時のオートクチュールの厳格な世界観とは全く違う、自由な女性を表現したコレクションは注目され、1950年にはシャンゼリゼ通りにお店を出せるなど地位を確立したのです。映画「風と共に去りぬ」で主人公のスカーレット役がカルヴェンのドレスを着用したことで拍車がかかり、プリンセスからドレスを依頼されるようになりました。またエールフランス航空会社の制服や、オリンピックの代表ユニフォームなど、カルヴェンが担当し、その存在感を示したのです。 1957年には洋服だけではなく香水を発売開始し、ライセンス事業でも成功をおさめます。カルヴェンのデザインに「私の刻印」(Ma Griffe)と名付けられた、腰にリボンがあしらわれているドレスは今なお歴史に刻む作品ですが、そのインスピレーション受けたのが、定番人気であるMa Griffeという香水です。香水以外にもカルヴェンは、ジュエリーや時計、革製品にペン、お酒類までとあらゆる物をライセンス契約のもとで、世界各国に販売しています。 1993 年に創立者のマダム・カルヴェンが引退したあと、2009年には新しくギョーム・アンリ (Guillaume Henry) をデザイナーとして迎え、プレタポルテいわゆる既製服の販売を開始します。2010年に新生カルヴェンを発表し、エレガントなパリジャンスタイルは残しつつ、新鮮でエネルギッシュなデザインで新たなブランドの魅力を引き出すブランドになりました。マダム・カルヴェンのデザインのコンセプトやカッティング技術を応用しながら、自身のデザインとマッチングさせプレタポルテブランドを変貌させることに活躍したのです。 2012年コレクションにはメンズウェアも販売開始し、1月日本で初となる伊勢丹新宿本店でコーナーが開設しました。2014年にはメンズだけを取り扱ったショップを東京と大阪でオープンさせ、年代性別問わずに世界中で愛されるブランドとしてとどまることを知りません。2015年にはアドリアン・カヨド(Adrien Caillaudaud)とアレクシス・マーシャル(Alexis Martial)の2人がディレクターに就任しました。高級仕立ての服を軽々ときこなせるコンセプトを受け継ぎつつ、新たなデザインを作り出しています。
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