シャネルの代表的なラインといえば、マトラッセラインやカンボンラインなどがよく挙げられるところでしょう。実はそれ以外にも大変多くのバリエーションが存在しています。

マトラッセ(Matelasse)

フランス語でキルティング素材を意味する「マトラッセ」から命名されており、その名の通り、格子状に縫われたキルティングようなデザインが特徴的です。日本語では「ふくれ織」と言われます。 縫い目部分の溝と縫い目で囲まれたダイヤ型のふっくらした部分の造形が、優しくフェミニンな印象で、1929年に誕生して以来、シャネルの中でも絶大な人気を誇っています。 バッグ以外の時計やサングラスなどキルティング素材を使っていないアイテムでも、同様のダイヤ型のデザインのものは「マトラッセ」と呼ばれます。

カンボン(Cambon)

カンボンラインは、初めてシャネルがお店をオープンさせた地、パリのカンボン通りが由来となっています。 ブラックやホワイト、ベージュなどのモードカラーに、CCマークが大胆にあしらわれたカンボンラインは、一目見てシャネルとわかるインパクトが特徴的。ちょっとはみ出たようなCCマークの配置やバランスも絶妙です。 こちらは2014年で生産を終了しているようです。

マドモアゼル(Mademoiselle)

美しい縦縞ストライプのステッチをあしらったのがマドモアゼルラインです。 ココマークもさりげなく配置されており、すっきりとして都会的な印象は、シャネル上級者をも魅了します。ショルダーバッグが人気なのはもちろんですが、財布などでも人気の高いラインです。

カメリア(Cameria)

ココ・シャネルが最も愛した花、カメリアのモチーフをあしらった「カメリア」ライン。もともと日本原産であった椿の花が16世紀に海を渡り、18世紀頃には「東洋のバラ」と称賛されるほどの人気の花となりました。 ステッチで大胆に表現されたものや、控えめに添えられたものなど、そのデザインパターンは様々ですが、必ずカメリアの花が使われているのがこのラインです。ココが愛した力強い女性らしさと、エレガントなビジュアルで人気を博しています。

コココクーン(Coco Cocoon)

2009-2010年秋冬に発表されたコココクーンは、シャネルの中でも比較的カジュアルで、気軽にデイリーユースできるラインです。 ナイロン素材ですから軽いのがポイントで、軽くて容量もあるバッグは、荷物が多くなりがちな女性には使い勝手がよく、人気となっています。コクーン(繭)を思わせるような柔らかく包まれる雰囲気がポイントです。

ニュートラベル(New Travel)

2000年に登場したニュートラベルラインは、ロゴが織りこまれたナイロンジャガード素材を使っており、カジュアルテイストが持ち味のラインです。 前年1999年に発表されたトラベルラインがブラックのみだったのに対して、カラーバリエーションを豊富に展開して人気を獲得しました。

ボーイシャネル(Boy Chanel)

こちらは、2011-2012秋冬コレクションでデビューした、新しめのラインです。ココ・シャネルが恋人と狩りに出かける時に使っていた、弾丸保管用バッグからヒントを得たバッグと言われています。 縁取りのラインをしっかりと際立たせたデザインで、エレガントな中にもクールかつ引き締まったビジュアル。「ボーイシャネル」の名の通り、マニッシュな雰囲気を醸し出しています。

ガールシャネル(Girl Chanel)

2015年春夏より登場したガールシャネル。そこに詰め込まれた様々なディテールは、ココ・シャネルへのオマージュそのもの。 シャネルのジャケットからインスパイアされたデザインで、「これはまるでジャケットのようなバッグ。結ぶこともできて、ショルダーでもヒップでも、背中でもどこでも自由に着用できるバッグです」とカール・ラガーフェルドが語るように、様々な使い方をアレンジして楽しめるバッグです。   その他、スポーツライン、エッセンシャルライン、ドーヴィルライン、アイコンライン、デニムライン、ココボタンライン、トラベルライン、クルーズライン、コスモライン、パリビザンスライン、アイスキューブライン、フレンチリビエラライン、Vステッチライン、チョコバーラインなど、普段聞いたことがないようなラインまで、存在しています。 こういったラインのアイテムを探し当てて、誰ともかぶらない、マニアックなマイシャネルを持つ、というのも楽しみ方のひとつかもしれません。
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