挑戦を続けるブランド
1997年、ヨーロッパはフランスでブランドを設立し、そのブランド名には、デザイナー自身の名前を掲げました。アートを学んだリックオウエンス(Rick Owens)は、ファッションに興味を抱き、まずはパタンナーとして仕事を始めます。
アートの知識とセンス、パタンナーとしての技術から生み出されるリックオウエンスの作品の数々は、独特のリックオウエンスワールドを形成しています。
リックオウエンスは、挑戦し続け、新たな世界観との出会いを求めるために他のブランドとのコラボレーションをしています。
アディダス(Adidas)
日本ではスポーツブランドとしても名を知られている、アディダス(Adidas)とは、靴のコラボレーションです。アディダスの代表的な名品である、プロモデルのスニーカーにリックオウエンスのエッセンスをプラスしたデザインは、新たなアディダスの魅力を引き出しています。
同じモデルでも、カラーを黒、白、黒と白のバイカラーの3色で展開しました。カラーによって全く印象の違う製品となっています。上質の皮を使用し、底は厚底の仕様でまた一つ違った味を醸し出したスニーカーです。
ネーミングには、マンモスなどの大型哺乳類の総称であるマストドンという言葉が使われており、展示にもその世界観が表現されました。
アディダスとは何回かコラボレーションをしていますが、その時々で全く違うスタイルとなっています。プロモデルでは、重厚な迫力のある作品でしたが、テックランナーは軽快な作品です。
ステルス戦闘機にインスパイアされたという、リックオウエンスのデザインは、一見シンプルなものとなっています。
しかし、シンプルな中にリックオウエンスのこだわりがギュッと詰められた一足です。素材は皮とスエードと合成ゴムを使用し、フィット性を高めているので、ランナーという名前にぴったりの動きやすさが抜群の作りとなっています。
ソールも、サイドから見ると波打っているようなデザインです。色は、ミルク色、黒、ミルクと黒のバイカラー、黒とボーンのバイカラーの4色展開で、ユニセックスで作られました。
クロムハーツ(Chrome Hearts)
クロムハーツ(Chrome Hearts)とのコラボレーションでは、バスケットシューズを連想させるような、ショートブーツをデザインしました。
履きやすいように、内側にはファスナーを付けてあり、そのファスナーやアッパーに取りつけられたチャームは、シルバーのクロムハーツ仕様です。クロムハーツとリックオウエンスの世界観が見事に融合した、コラボレーションアイテムとなっています。