川久保玲によるギャルソンの他コレクション

コムデギャルソン社には、メインとなる「コムデギャルソン」以外に、川久保玲や渡辺淳弥その他のデザイナーが手掛ける、数多くの派生ブランドが存在します。中でも川久保玲によるブランドは次のようなものがあります。

コムデギャルソン・コムデギャルソン

「COMME des GARÇONS COMME des GARÇONS」
「コムコム」という愛称で親しまれるこのブランドは、川久保氏の変わらずに好きなもの、ベーシックなスタイルをより多彩に提案するブランドとして1993年に設立されました。生産は国内とヨーロッパで行われていましたが、2004年には大人の女性のための部屋着ブランド「ロープドシャンブル・コムデギャルソン」と統合されています。現在では日本とフランスで約50%ずつ生産されており、そのためか、関税のかからない欧米でのファンが多いようです。

コムデギャルソン・オム・プリュス

「COMME des GARÇONS HOMME PLUS」
1984年に創設された、パリコレクションに参加するメンズブランドです。その当時、肩が張っていてウエストがシェイプされた、逆三角形のいかついシルエットが主流でしたが、川久保は肩の張らないゆるやかなラインを提案。メディアからは「自由を着る男たち」などと評されました。それ以降、紳士服の本質は崩すことなく新しい提案をし続けています。例えば、ジャケットの裏側の縫製をそのまま表にしたものや、レディースと同じようにフリルやパッチワークなど、常に斬新なスタイルを打ち出してきました。また、2005年秋冬から2009年秋冬の間だけ、以前のデザインを復刻・アレンジするライン「COMME des GARÇONS HOMME PLUS EVER GREEN」(コムデギャルソン・オム・プリュス・エヴァーグリーン)も設立されていました。

コムデギャルソン・オム・ドゥ

「COMME des GARÇONS HOMME DEUX」
1987年にスタートした日本人のための日本製のビジネススーツラインが、このオム・ドゥです。当時新聞などで打ち出された「日本の背広」というキャッチコピーは、スーツという洋服の文化が日本の文化の中で独自に進化したことを謳ったものです。2009年秋冬からは、ユナイテッドアローズ上級顧問の粟野宏文をアドバイザーとして招き、「SUITS FOR THE HANDSOME MIND」(ハンサムな心のためのスーツ)というコンセプトのもとに、リニューアルを果たしました。

コムデギャルソン・シャツ

「COMME des GARÇONS SHIRT」
主にフランスを生産国として、1988年から始まったシャツ専門のライン。シャツというオーソドックスなアイテムに様々な可能性を求め、シャツ本来の性質を損なうことなくバリエーション豊かなデザインを数多く生み出しました。途中からは、シャツだけでなく、ジャケットやパンツ、バッグ、シューズなどまでアイテム展開を広げています。

プレイ・コムデギャルソン

「PLAY COMME des GARÇONS」
「デザインしないこと」という、アパレルブランドにとっては逆説的ともとれるコンセプトで2003年に始まったのが、「プレイ・コムデギャルソン」です。この「プレイ」には「遊びましょうか」という意味も込められています。最も特徴的なのは、ハート型にふたつの眼がデザインされた、ブランドアイコンとも言えるキャッチーなトレードマークが存在すること。これは、ポーランド人グラフィックデザイナーのフィリップ・パゴウスキーによるものです。アイテム展開としては、クルーネックのTシャツや、ポロシャツ、セーターなどを中心として、あくまでシンプルかつベースックなラインナップとなっており、定番に加えて、柄や模様などグラフィックでアレンジした展開となっています。

ブラック・コムデギャルソン

「BLACK COMME des GARÇONS」
ブラック・コムデギャルソンは、2009年に期間限定ブランドとして立ち上げられました。世界同時不況をもたらしたリーマンショックなどの不況に対応するためのエマージェンシーブランド、というコンセプトが話題を呼びました。時代の状況に柔軟かつ素早く対応する点は、川久保玲がデザイナーだけでなく経営者としての手腕にも優れていることを示唆しています。展開するアイテムは、過去の人気の型を踏襲するなどし、ブランド名の通りブラック(黒)を基調としたものが中心です。また、通常の生産体制とは異なる形態によって、価格がコレクションラインの6割程度に抑えられていることも特徴です。このブラックは、コムデギャルソン初心者の若年層に向けたアプローチとして始まったものの、思いのほか評判が良かったため期間限定を取りやめて継続となっています。

ザ・ビートルズ・コムデギャルソン

「The Beatles COMME des GARCONS」
2009年設立のこちらは、ビートルズのメンバー、故ジョン・レノンの妻であるオノ・ヨーコからの呼びかけで実現したもので、「コムデギャルソンによるビートルズ」がコンセプトです。ビートルズのロゴや過去のアルバム作品をモチーフとして展開していますが、ポール・マッカートニーの意向もあって、レザーフリーである(本物の動物の革は使っていない)のが特徴です。

ウォレット・コムデギャルソン

「Wallet COMME des GARÇONS」
文字通り、財布専門のラインです。長財布をはじめ、二つ折り財布、小銭入れ、カード入れなど6つの型を定番としてリリースしていましたが、昨今はiPadケースなどのバリエーションも増えています。基本的な形や構造はそのままに、レザーの色や仕上げ、型押しパターン、ステッチなどを変えることで毎シーズン新作を発売しています。

コムデギャルソン・パルファム

「COMME des GARÇONS PARFUMS」
オリジナルのフレグランスブランドとして1994年にパリで設立されたのが、コムデギャルソン・パルファムです。「アンチ・パフューム」をコンセプトとして、自分を奮い立たせるような香りを目指して作られています。フレグランスについては、1年から1年半に1度新作を発表し続けるほか、キャンドルやインセンス(お香)、シャワージェルなど、香りに関する日用雑貨などまで作られています。そのため、日本国内では、フレグランスのコーナーだけでなく、インテリアショップなどでも販売されています。

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