種類豊富なクロコダイルレザー

エルメスのバッグや財布などに使われる素材、その多くは牛革ですが、それ以外にも様々な個性や魅力を持ったレザーが使われています。中でもバーキンなどで数百万から一千万単位の超高値がつくクロコダイルレザーは、特筆すべき存在でしょう。 一般的にクロコダイルとは、ワニ革のことを指します。ワニと言っても、スモールクロコとなるイリエワニや、ナイルクロコとなるナイルワニなどの「クロコダイル」や「アリゲーター」「カイマン」などいくつかの種類があります。 いずれも特徴としては、独特の凹凸のウロコ模様と、もともと水際の生物のため、革自体も防水性に優れている点です。 ウロコ模様は、より綺麗に配列されたものが価値が高くなる傾向があるようですが、細かく整然と並んだ腹側を活かす場合は背中から割った「腹ワニ」、逆に背中側のダイナミックな凹凸を活かす場合は腹から割った「背ワニ」とで、その選択肢は大きく分かれると言います。エルメスにおいて使われるクロコダイルレザーにも、実は6種類のバリエーションがあります。

ポロサス(Porosus)

シンガポールなどの東南アジアやオーストラリアを原産地とするクロコダイルのレザーを使用したスモールクロコ素材。これらのワニは、主に汽水域(海水と淡水が入り混じる水域)に棲息することから、ソルトウォータークロコダイルとも呼ばれています。ポロサスはこのスモールクロコにめのうで磨きをかける「リセ加工」を施したものです。現在では入手困難で、エルメスでも独自に養殖したものを使っています。

ニロティカス(Niloticus)

アフリカ、ナイル川流域が原産地のナイルクロコダイルを使用した最高級素材で、名前も「ナイル川」に由来しています。ポロサスよりは大きめの斑ですが、丸みを帯びた長方形のウロコの目が美しく揃っている点が特徴です。こちらも現在は入手困難なため、エルメスが独自に養殖したものを使っているようです。ポロサス同様にめのうで磨きをかける「リセ加工」がされており、希少価値の高い素材です。

アリゲーター(Alligator)

アメリカ、ミシシッピ川流域を原産地とするミシシッピワニを使った革に、めのうで磨きをかける「リセ加工」を施したもの。ワニ革の中では唯一、斑の中にある「穿孔」と呼ばれる点状の模様がないのが特徴で、通常のクロコダイルレザーよりウロコが大きめです。   上記の3種類のほか、それぞれ「リセ加工」を施さずに光沢を抑えたタイプの「ポロサスマット」(Matt Porosus)、ニロティカスマット(Matt Niloticus)、アリゲーターマット(Matt Alligator)があります。 その他、クロコダイル以外にもダチョウやトカゲ、水牛、ヤギなど珍しい革を使った素材もあります。

オストリッチ/オーストリッチ(Ostrich)

オーストラリアや南アフリカが原産のダチョウの革を使った高級素材。一定間隔を置いて並ぶ小さな突起(クイルマーク)は、羽根を抜いた跡にできるもので、一目でオストリッチとわかる特徴です。バッグから財布まで幅広く使われています。

リザード(Lizard)

東南アジアを原産地とするトカゲの革で、つやつやとした光沢と細やかな革目が特徴です。2007年の秋冬コレクションでは、できるだけ手を加えずに自然のままの質感を活かした「リザードナチュラ」も発表されました。

ブッフル(Buffalo)

バッファロー(水牛)の革は、適度なハリとコシがあり、丈夫で耐水性もあるのが特徴です。ガーデンパーティーなどに使われています。バリエーションとして「ブッフルガラ」(Buffalo Gala)や「ブッフルシンドゥ」(Buffalo Sindhu)、インド南部の東海岸に棲息する水牛を使った「ポンディシェリ」(Pondichery)などもあります。

シェブルミゾル(Chevre Myzore)

2002年に登場した素材で、メスのヤギを使ったレザー。適度や柔らかさと、程良い大きさの革目が特徴です。大きいサイズで取れることがあまりないため、主に小物類、バーキンでも25での展開です。その他、「コロマンデル」(Coromandel)というヤギ革素材もあります。水には決して強い素材ではないので、汚れがつく前に防水スプレー等の処理をしておくと、持ちがよくなります。
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