2006年、世界的なダウンジャケットブランドのモンクレール(Moncler)から、新しいレディースラインとしてガム・ルージュ(Gamme Rouge)が発表されました。 トム・ブラウン(Thom Browne)が手掛けていたメンズライン、ガム・ブルー(Gamme Bleu)と並んで現在も展開されています。 モンクレールからガム・ルージュ発足した当時、デザイナーにはアレッサンドラ・ファッキネッティ(Alessandra Facchinetti)が抜擢されました。アレッサンドラは学生時代からデザインを学んでおり、ミュウミュウ(Miu Miu)で働いた後にグッチ(GUCCI)でディレクターまで務めた輝かしい経歴を持ったデザイナーでした。モンクレールの最高級ラインとなるガム・ルージュの初代デザイナーとして、大変ふさわしい存在だったのです。 アレッサンドラの辞任後、2008年の秋冬コレクションからローマ生まれのジャンバティスタ・バリ(Giambattista Valli)がガム・ルージュを担当することとなりました。彼もフェンディ(FENDI)やエマニュエル ウンガロ(Emanuel Ungaro)で経験を積んだ非常に優秀なデザイナーでした。 ガム・ルージュは、刺繍を施したデザインやキルト生地を使ったものなどダウンジャケットとしては斬新なアイデアの商品を次々と生み出します。ハンドメイドの洗練されたコレクションは、通常のコレクションより非常に高価な価格設定です。しかし、その質の高さは世界中から高い支持を得ています。 ガム・ルージュからは、ダウンジャケットのみならず、春夏にはスカートやジャケットも発表されました。ファーなど贅沢な素材を惜しみなく使用し、ラグジュアリー感溢れる中にもしっかりと機能性を盛りこんだラインナップは非常に好評でした。近年のコレクションでは、トレンドを取り入れスポーティと女性らしさを見事に融合させています。モノトーン系のベーシックな色彩や色鮮やかなトーン使いなど、巧みな色使いで世界中を魅了し続けているラインです。
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